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芭蕉の糸。

 

今回の旅の目的は

「芭蕉の木」から「糸」を紡ぐこと。

 

「芭蕉布」は、奄美大島に伝わる技法で、

帰ってきてから調べてみたら国の重要無形文化財になっている?のかな??

 

この糸で石を編んでみたらどうだろう?と声をかけてもらって、

なーんにも調べず考えず奄美大島に行ったけど、

奄美の街を歩いていたら、「芭蕉の糸!」といろんな方が驚き、

本当に貴重な技法を体験させてもらったんだということがわかった。

 

最初に宇検村というところに連れてってもらい、

奄美=海だと思っていた私は、衝撃を受ける。

山と森の方が圧倒的に多く、人にも車にもほとんど出会わなかった。

 

 

これが芭蕉の木だよ、と教えてもらい、

食べる実がなるバナナの木と、

食べない実がなるバナナの木があることを知る。

糸芭蕉っていうのだそう。

 

 

この木を切らせてもらって、

外側をどんどん剥いでいく。

 

 

面白いくらいにどんどん剥ける。

 

 

中から出てきたのは、すごく瑞々しい幹だった!

 

 

それをナイフで少しずつ剥いでいく。

中は、繊維と、網のようになっているところの繰り返しになってた。

 

 

あまりにも美味しそうに見えたので、この水は飲めるのか聞いてみたら、

飲めるかはわからないけど、芯は食べられるよ、と教えてもらった。

 

アクが強いかな?と飲んでみるのをやめたけど、

ちょこっと味見したらよかった!

 

 

 

そこから大きな釜に火をおこし、

グツグツと煮る。

 

 

冷まして、今度は要らない部分を竹の道具を使って剥いでいく。

すごいなぁと思ったのは、すべてが自然からのもので、すべてが土に還ることができること。

 

 

葉っぱを棚にさせてもらって、どんどん剥いていく。

この作業が私にはとても難しくって、絡まる絡まる!

 

中からは白くとても綺麗な繊維が出てきた。

 

 

・・・・感動!!

 

ここから干して乾かしていく。

 

乾くと、パリッとしたハリのある束になった。

それをもう一度水につけて、使いたい糸の細さに割いていく。

 

 

 

これをもっと細く1本ずつ割いて、1本ずつ結んで糸巻きに巻いて、

それを織っていたなんて。

いやーもう、昔の人はすごい!と思った。

なかなかの体力仕事と細かい作業だった。

 

今回、何本も芭蕉の木を切らせていただいたのだけれど、

とてもじゃないけど着物1枚分には程遠いんじゃないかと聞いてみたら、

芭蕉布の着物1枚に200本くらいの芭蕉がいるんだそう!

私だったら冬の間に終わる気がしない。

 

 

実際に織った布と、よく使い込まれた布を見せてもらった。

まだ使われていない布はすごくハリがあって、サラサラとしていて、

よく使い込まれた布は、ハリがあるんだけど柔らかく、触っているだけで気持ちよかった。

 

なんとまぁ。知らない世界だらけだ!

 

今、手元にある糸を見てるとキラキラと光っていて、

あの宇検村の畑からやってきてくれたのね!と、嬉しさでいっぱいになる。

 

出会えて嬉しい。

 

 

青山から宇検村へ。

何がどう繋がっていくかわからないから生きてるって面白い。

次の5月の青山ではこの糸たちで編んだものを並べられるといいな、と思う。

これから研究だ!

 

芭蕉布の糸紡ぎを教えてくださった内山さん、

ご縁を繋いでくださったたまちゃん、

素晴らしい出会いをありがとうございました!

 

昔の暮らしに想いを馳せたり、

村の方とお話をしたり、

町内放送の子供の夕読みを聞けたり、

近くの山から採ってきたと八朔をいただいたり、

めっちゃ幸せな時間だった。

 

次の日に出会った方とお話ししたことで、

この作業がミャンマーにも繋がっていくかもしれなくて、

1つの出来事から繋がって広がっていくご縁にドキドキしている。

 

石に出会い、人に出会い、場所に出会い、

いろんな形で私にできることがあって嬉しい。

 

芭蕉の糸。

大切に編みます。